和田秀樹『やせてはいけない!』企画編集担当

2022年年間ベストセラー第1位といえば、高齢者医療の第一人者、精神科医の和田秀樹『80歳の壁』ですが、ダイエットに警鐘を鳴らす書籍を企画しました。

企画したのは3年前に亡くなった母の教えがきっかけでした。

母は70歳後半から食事がものすごく細くなり、

「つかれた」「つかれた」とよく言うようになり、家でじっとしてばかりいました。

今思えば、

あれは筋力が落ちて(サルコペニア)となり、

ロコモーティブ症候群をとっくに通り越した完全なるフレイル(虚弱)でした。

当時はメタボ全盛で、「太り過ぎはよくない神話」が世の中に溢れていました。

母は、

血肉となるタンパク質をしっかり食べ、

よく動き、よく笑い、

楽しく健康な毎日を過ごしなさい、

と自らのやせ細った身体を示して、

「食の大切さ」「筋肉を落とさない大切さ」を私に示してくれました。

思うに、

多くの人が中年太りになる理由は、高齢になった時に加齢に負けないための大切な材料を蓄えているのではないか、という確信めいたものも感じました。

やせてはいけないのです。コレステロールは下げすぎてはいけないのです。


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